洗濯機の修理はどこに頼む？パナソニック・日立の修理料金の目安は？【部品交換の費用も】

日々の生活に欠かせない洗濯機。もし急に故障してしまったら、直るまでの間毎日手洗いをしたりコインランドリーに通ったりするのは大変ですし、一刻も早く直したいですよね。

洗濯機が故障した場合、修理を依頼すべきなのか、自分で修理できるのかはどこで判断すればいいのでしょうか？また、どこに頼むべきか、修理料金がいくらかかるかの目安も気になるポイントです。故障の内容によっては費用がかさむため、買い替えが必要になる場合も。

この記事では「修理が必要かはどうやって判断すればいいの？」「どこに頼めばいいの？」「故障しないように使うにはどうすればいい？」などのさまざまな疑問にお答えします。パナソニックや日立などメーカー別の修理費用目安や、ヤマダ電機での修理について、買い替えにおすすめの洗濯機についても紹介するので、最後までぜひお読みください。

まずは洗濯機に表示されているエラーコードを確認しましょう。メーカーによって違いますが、アルファベットと数字が表示されています。エラーコードは修理を依頼する時に伝えるとスムーズなので、控えておくと便利です。

次に、エラーコードを説明書やネットで調べます。対処法が載っているので、まずは試してみましょう。エラーコードによっては修理を依頼するよう書いてあるものがあります。その場合はすぐに修理を依頼しましょう。

洗濯機の故障の中には、異音や異臭など、エラーコードが表示されないトラブルもあります。洗濯中に「カラカラ…」と音がする場合は、硬貨やヘアピンなどが洗濯物にまぎれている場合が多いです。また、毛布など大きいものを無理に詰め込むと、なんとか洗濯はできるけどモーターに負荷がかかり焦げくさい臭いがするケースも。

洗濯が可能でも通常と異なる動作をする場合は故障を疑ってください。説明書や公式サイトを確認しても原因が見当たらない、解決しない場合は点検・修理を依頼しましょう。

ネットには「自分で洗濯機を修理した」との体験談がありますが、基本的に自分での修理はおすすめしません。自分で分解してしまうと保証の対象外となる恐れがあるうえ、洗濯機は大きいので分解するにも一苦労です。水を扱う家電のため、感電や漏電の危険もあります。

自分で修理できればお金を節約できますが、失敗してしまったら保証もきかず、修理代金より高いお金を払って新品を買うはめになります。保証が切れてるしどうせ買い替えるから…とダメ元でチャレンジする以外はやめておきましょう。

基本的には自分で修理するのはおすすめしませんが、中には自分で修理可能な箇所もあります。たとえば水漏れの場合、蛇口のナットが緩んでいるだけであれば締め直すだけで直ります。

排水口まわりの水漏れなら、ホースの交換やホーステープで補強すれば解決するケースも。簡単で分解の必要がない故障であれば、自分で修理するのも検討しましょう。

洗濯機を家電量販店で購入した場合、メーカー保証とは別に長期保証がつけられます。この長期保証がある場合は、まず家電量販店に修理を依頼するのがおすすめです。量販店によって保証内容が異なりますので、購入したお店の保証内容を確認してみましょう。

たとえばエディオンでは、商品によって保証期間や修理内容が変化するとの記載があります。一方、訪問修理サービスを行っているとの記載もあるので、こちらを頼むのがベターでしょう。ヤマダ電機では他店購入でも対象家電の修理を行なっています。

中には、量販店の保証期間が切れてしまった後でも修理を受け付けてくれる場合もありますが、量販店によって対応が異なりますので、まずは問い合わせてみましょう。

新品で洗濯機を購入した場合、通常は1年間のメーカー保証がついています。保証規定内で無料で修理をしてもらえるので、1年以内に故障してしまった場合はこのメーカー保証を使うといいです。

メーカー保証が切れてからメーカーに修理依頼するメリットは以下の通りです。

• 設計したメーカーが担当するので技術が確かである
• パーツの在庫切れの心配が少ない

個人販売店とは、商店街に昔からあるようないわゆる町の電気屋さんです。あまり馴染みがない人も多いかもしれません。個人販売店の一番の強みは「地域密着型で出張料が安い」点。また、修理もスピーディーです。

他のお店で買った商品でも修理をしてくれるので、早く修理してほしい！といった方は問い合わせてみてくださいね。

修理業者は、家電の販売はしておらず、修理やクリーニングを専門に請け負う業者です。24時間365日修理受付の業者も多く、急いでいる時には助かるサービスです。くらしのマーケットなどでは料金も比較的安い傾向がありますし、ネットで予約ができたり、中古の洗濯機でも修理を受け付けてくれたりと、修理対応の縛りが少ないのも嬉しいポイントです。

注意すべき点としては、業者により技術力や修理後のアフターサービスが異なる点です。不明な点や料金体系についてしっかり確認してから依頼しましょう。また、インターネット検索で多くの修理業者が出てきますが、高額の修理費用を取るようなところもあるため選ぶ際は気をつけましょう。

修理料金の目安としては、まずはメーカーのサイトを確認してみましょう。以下の表は、東芝の「電源は入るが洗濯ができない」故障の料金の目安です。

見た目には同じ症状でも、交換する部品によって修理料金は大きく変わってきます。あくまで目安として考え、正確な金額はやはり見積もりが必要となります。

「おかしいな？」と思う症状が出た修理料金の相場はこちらです。「ガタガタ」とガタついてしまうような内容だと、比較的安価に抑えられますが、「回転しない」「電源がつかない」場合は修理料金が高額になるケースも。買い替えと合わせて検討してください。

お使いの洗濯機のメーカーや故障範囲によって金額は異なりますので、まずは問い合わせてみてください。

業者により異なりますが、修理料金は以下のような内訳になっています。

• 部品代金
• 技術料・作業工賃
• 点検費
• 出張料金

部品代金はパーツにより値段が異なります。技術料・作業工賃は実際に修理をする場合に必要となりますが、注意すべきなのは、出張料金と点検費の2つです。

洗濯機は大型商品のため、点検修理のためには出張料金が必須になります。点検・見積もりをしたがやっぱり修理はしない場合も、出張料金・点検費は払わなくてはなりません。

修理料金をできるだけ安くしたい場合は、何ヶ所かに電話をし、見積もりをしてみましょう。修理してみたら他にも不具合があったといったケースもあります。あくまでも概算となりますが、出張料金や点検費など、修理をしなくてもかかる料金についてしっかり確認してみてください。

また、電話見積もりは無料で行ってくれるところもあります。費用を安く抑えたい際には電話見積もりを検討するのも方法の一つです。

洗濯機は生活必需品。修理料金も大事ですが、早く駆けつけて直してくれる「スピード」も大切です。料金と合わせてよく検討してみてください。

• 全自動洗濯機/ビートウォッシュをはじめとする全自動洗濯乾燥機/ドラム式洗濯乾燥機で修理費用が異なる
• 異音がする場合、駆動部品、乾燥関係部品もしくは給水弁・排水弁に問題がある可能性あり
• 出張費は3,850円(税込)
• エラーコードが「F02」の場合、乾燥関係部品に問題があるが、センサーの動き次第ではエラーが直るケースもある

• ドラム式洗濯乾燥機/全自動洗濯機で修理費用が異なる
• 作業人数によって出張費用が加算される

• 修理料金の目安は「修理診断ナビ」で確認できる
• 「修理診断ナビ」から直接、修理依頼できる
• 出張費は3,850円（税込）
• 給水弁を自力交換できる場合あり（自己責任で）

• ドラム式洗濯乾燥機/タテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機で修理費用が異なる
• 出張診断料は出張距離20km以内で4,400円（税込）

※出張診断料は20kmを超えると10kmごとに550円（税込）加算。上限7,150円（税込）。

一般的に洗濯機の寿命は6〜8年と言われています。メーカーの部品保有期間が終わってしまっている場合は、買い替えの検討をしてもいいかもしれません。

部品保有期間とは、メーカーの方で交換用の部品の在庫を確保しておく期間をいい、だいたい6〜7年となっています。これを過ぎると新たに生産はせず、在庫限りでの対応となります。在庫がなければ当然修理は不可能ですが、在庫がある場合も修理料金と残りの寿命を考えて決めるようにしましょう。

最近よく洗濯機が止まる、脱水や乾燥が上手くいかないなど、エラーが頻繁に起きるようになってきたらそろそろ寿命のサインかもしれません。故障ではないけど調子が悪いのは、内部のパーツが弱っている可能性が高いです。

保証期間内であれば修理を依頼すればいいのですが、購入から時間が経っており保証も切れている場合は、残りの寿命を考えて修理を依頼するようにしてください。

電源プラグやコードが異様に熱い、なんだか焦げ臭い…。そんなときは、すぐに使用を中止してください。内部でコードの断線やモーターの異常など、何らかの問題がある可能性が高くなっています。

異常があってもそのまま洗濯できるケースもありますが、放置しておくと思わぬ事故につながる恐れもありますので、必ず修理を依頼するか、買い替えを検討しましょう。

容量以上の洗濯物を入れて運転すると負担がかかり、故障の原因に。さらに、押し込まれた洗濯物は汚れの落ちも悪くなってしまいます。洗濯物が多い時は、無理せず2回に分けて回しましょう。

また、洗剤は大量に入れれば汚れが落ちやすくなる訳ではありません。洗剤が落とし切れず洗濯物に残ってしまう上に、洗濯槽のカビの原因にもなります。洗濯物と洗剤の量は決められた量を守るようにしましょう。

面倒だから元栓を開けっぱなしにしているという人も多いはず。洗濯機の水栓が「緊急止水弁」であれば、万が一ホースが抜けてしまった場合でも水が出ないようになっています。しかし「単水栓」という水栓だとホースが抜けた際に水が吹き出し、水浸しになってしまいます。

開けっぱなしで常に水圧がかかっている状態だと洗濯機に負担がかかり、水漏れの原因に。故障や階下への漏水の原因となりますので、使用後は必ず閉めておくようにしましょう。

洗濯機を長く使うためにはこまめなメンテナンスも大切です。糸くずフィルターは放置しておくとカビや臭いの原因になります。また、乾燥機能を使った後は乾燥フィルターのホコリを取らないと、乾燥が上手くできなくなります。他にも洗剤投入口など、取り外せるものはこまめにお手入れしてください。

洗濯槽のカビを防ぐためには、洗濯後に蓋を開けておき乾燥させておくといいでしょう。槽洗浄機能で定期的にお手入れするのも大切です。

「自然故障」とは、自然に発生した故障です。洗濯機は、取扱説明書やメーカー保証規定に沿った環境で適切に使用していても故障が起こる場合があります。製品そのものに起因する電気的・機械的な故障で部品交換を伴います。

「普通に使用していただけ」というように自然故障の認識でも、メーカーの判断により物損故障の原因によるものと判断された場合、自然故障の保証対象外となります。

洗濯機の修理にまつわる疑問点について解説しました。毎日の生活に欠かせない洗濯機が急に故障してしまうと焦ってしまいますが、慌てずに修理か買い替えかを見極めてください。修理が終わった後はしっかりメンテナンスして、気持ちよく使っていきたいですね。