洗濯機の振動対策は？｜振動防止グッズ・ガタガタ対策・ドラム式洗濯機対応も

家が揺れるほど洗濯機の振動がすごいとお悩みの方は多いはずです。特に、夜間や早朝など静かな時間に洗濯機を使用する際は、うるさい音やガタガタ動く振動がとても気になりますよね。また、突然音が大きくなったら故障の可能性もあります。

故障でもないのに音が気になる方は、揺れ防止・振動防止対策をするのがおすすめです。実は洗濯機の振動音は工夫次第で小さくできます。ドラム式洗濯機なら設定を低速モードにしたり、動くキャスター式のかさ上げ台を使用したりすることで振動を防止可能です。

この記事では、洗濯機の詳しい振動の原因・振動防止対策・防音に役立つグッズなどを紹介します。洗濯機の振動が大きく感じられた際の対処方法として、ぜひ参考にしてください。

洗濯物が多すぎると振動の原因になり、洗濯機の容量をオーバーしたり満タンに入れたりすると、その分重量がかかります。すると、内部のパルセーターに重みが加わり、より強く遠心力がかかるため振動音の原因となります。

梅雨シーズンや忙しい時期、洗濯物の山ができる場面ありますが、騒音が気になる場合はある程度量を減らして調節しましょう。

逆に洗濯量が少なすぎると重さが一方方向に偏り、回転がぶれガタガタと暴れる原因になります。脱水時は元々振動音が大きいので、その分音が強く感じます。

そのため、洗濯する際は多すぎず少なすぎない程度にするのがベスト。おおよその目安は洗濯容量の70%ぐらいです。

衣服を分類して、ぞれぞれを洗濯ネットに入れて洗濯をしている方も少なくはありません。衣類を傷めたくないからついつい使ってしまう洗濯ネットですが、使いすぎると脱水時の洗濯物の偏りの原因になり振動音につながる場合があります。

すべての衣類を洗濯ネットに入れる必要はありません。入れなければならないものは、サイズに合った洗濯ネットを使うのも重要です。ついつい洗濯ネットを多用してしまう方は、1回の洗濯での使用数を減らしてみると洗濯機の振動音の軽減につながる可能性があります。

振動が起きる原因の1つに防水性の衣類（スキーウェアやサウナスーツ）が入っている場合もあります。防水性の衣類は洗濯機で脱水してはいけません。

そもそも脱水時は洗濯機と脱水層を高速回転させ水を振り飛ばし脱水させます。しかし、防水性の衣類は水が浸透しないため、脱水層に水が残り、脱水層に残った水の重みと遠心力で衣類が飛び跳ね振動音が激しくなります。

洗濯機が故障したり転倒して怪我をしたりする恐れもあるので、防水性のあるものは洗濯機で脱水しないようにしてください。

毛布やタオルケットなどの大きくて厚手の布は、水を含みやすいため重たくなります。このようなものを単体もしくは少量で洗濯すると、脱水時にかたよってしまい大きな振動の原因になります。また、洗濯ネットに大量の洗濯物を詰め込んだ場合も同じです。

ジーンズなど色移りが気になる衣類は単体で洗いがちですが、同じような色のものと一緒に洗濯したり、色移りするものをまとめて洗濯したりするなどの対策をするのがおすすめです。

上記の問題でも解決しない場合、洗濯機が故障している可能性があります。故障の原因としては、洗濯機に高速回転を掛けるプロペラパーツのパルセーターや、ほかにも、洗濯機の軸受けの歪み・寿命が来ているかもしれません。

洗濯機の設計上寿命は約7年と言われています。そのため、5年以上使用している場合は寿命も可能性の1つです。ただし、さまざまな故障原因が考えられるので断定はできません。自分で原因を探り解決できなかった場合は、メーカーや修理業者に直接連絡をして修理に出してください。

洗濯機の設置方法が悪いと振動が大きくなりがちです。隙間が大きく空いていたり、洗濯機のバランスが悪かったりすると大きな振動の原因となります。

洗濯機の設置方法も、騒音の原因になっている可能性があります。洗濯機の壁の間には壁と振動で音が響かないようにするため、ある程度の隙間が必要です。目安としては、排水溝側の幅はおよそ9cmほど、その反対側は2cm以上、背面は5cm以上離しましょう。ピッタリと壁に付いているとガタガタぶつかり騒音や振動が発生します。

洗濯機が水平になっていない場合も振動が大きくなる原因の一つです。洗濯機についている水準器などを確認して設置し直しましょう。大抵の洗濯機の場合、トップドアを開けパネルの側に水準器が設置されています。

水準器は水平器の代わりになっており、水の動きで確認できます。気泡が円の中心に入ると水平のサインとなっています。ズレている場合は調節脚の高さを変えたり、傾きを直したりして調整しましょう。

ドラム式洗濯機の場合、輸送用固定ボルトが付いている状態で運転させるとものすごい音が響きます。輸送用固定ボルトの外し忘れは洗濯機の騒音で一番の原因とも言われています。設置する前は輸送用固定ボルトを外しましょう。中古で洗濯機を購入した場合によく起こるようです。

スムーズに排水ができていないと、洗濯槽と脱水槽の間に水が残り、脱水槽の回転バランスが崩れるため振動が大きくなります。排水が上手くいかない主な原因は、排水ホースの詰まりやフィルターの目詰まりです。排水口の掃除や、排水ホースの引き回しを見直しで改善する可能性があるので確認してみましょう。

特にドラム式の洗濯機は重量が重たいので、設置する床には十分な強度が必要です。正常に設置できていても、特に脱水の工程で振動が大きくなる傾向がありますので、床が弱くアンバランスに設置されているとなおさら振動が強まります。

また、新築なのに大きく家が揺れる場合は、家の構造に問題がある可能性があります。もし、不安であれば工務店に問い合わせするのもおすすめです。なお、図面や写真を持っていれば、建築専門団体で相談も受けられるので、あわせて確認してください。

家の構造に異常がなければ、補強板を使用して床や防水フロアを補強するようにしましょう。

洗濯機の振動対策として、振動パッドや防音ゴムなどの防音グッズを取り付けるのもおすすめです。振動パッドはほとんどが洗濯機の四隅の角に咬ませるタイプの物で、下に敷くだけで効果があるので手軽さがあります。

また、かさ上げをして振動音を抑える防音グッズと併用すると更に効果が高まるといった口コミもあり、故障が振動の原因ではない場合は大きな振動抑制の効果が期待できます。大掛かりな作業は必要なく、2人もいれば簡単に取り付けられるので試してみてください。

水平になるかさ上げ台の使用も洗濯機の振動対策になります。かさ上げ台は洗濯機の下に敷いて高さを調整するための台座のようなものです。中には防振対策用のかさ上げ台もあり、下に敷くと振動の抑制効果も期待できます。

また、かさ上げ台は床から少し隙間ができるので掃除がしやすくなり、キャスター付きのものもあるので移動させるのが楽になります。洗濯機防振グッズの中ではかなり実用的です。

パルセーターの隙間に異物（お金など）が入っていてガタガタする場合は、自分で修理して対策できます。パルセーターの取り外し方は簡単で、ドライバーを使用し、ドライバーをパルセーターの中心のネジに当て回しましょう。

ネジが緩んできたら、パルセーターの空いている穴にネジなどを咬ませて取っ手代わりにし引き抜くとパルセーターが簡単に外れ、内部で騒音の原因となっている異物を取れます。意外に色んなものが入っているので驚きますよ。

ドラム式洗濯機の場合、洗濯時に「低速」の設定にすると、本体の揺れの軽減ができます。脱水時に「低振動」の設定ができるモデルであれば、こちらもおすすめです。

また、2017年モデル以降のドラム式洗濯機では、脱水回転数の設定を変更できるようになりました。脱水にかかる時間は長くなりますが、回転数を減らせば、大きな振動や音を軽減する効果が期待できます。

タテ型洗濯機の場合、脱水する際に重い衣類がかたよったり、1回で大量に洗濯・脱水しようとしたりすると、振動が大きくなります。脱水をする前に、洗濯槽内の衣類を均一になるよう位置調整をすると、振動が軽減される可能性が高まります。

また、位置を調整するときは槽内の外側に衣類を均等に配置して、上から見た時に円状になるように並べましょう。

洗濯機によっては、洗濯や脱水時の運転モードを変更すれば揺れや音を抑えられます。日立のドラム式洗濯機の場合、「洗→乾」運転時の動作モードを「中速モード」または「低速モード」へ脱水モードを「低振動モード」に変更可能です。

パナソニックの場合は脱水時の振動レベルの調整や、2017年モデル以降のドラム式洗濯機では脱水回数を指定が可能で、回数を抑えるとより振動が少なくなります。お手持ちの洗濯機でも変更できるかは、取扱説明書やメーカー公式サイトでご確認ください。

また、振動を抑えると通常より脱水に時間がかかる点には気を付けてください。

振動防止グッズはどこで買えるのか、気になるはずです。結論から言うとニトリやダイソーで購入が可能です。ニトリの場合は「防振マット」と「防振ゴム」を取り扱っています。特に防振マットは、手軽な価格なのに振動音が小さくなったと評判です。

また、ダイソーでは「防音マット」を取り扱っています。弾力性と柔軟性のあるEVA樹脂を採用しているため、振動音を大きく抑えられます。ニトリより価格は安いので、ぜひ気になる方はチェックしてください。

いくら洗濯機の防振対策をしたとしても、特にアパート・マンションなどの集合住宅にお住まいの方は洗濯機の使用時間は意識しなければなりません。洗濯機を使用しても大丈夫な時間帯は一般的に8時~20時と言われています。ただし、マンション・アパートでルールが決まっている場合は、そちらに従いましょう。

早朝・夜中に洗濯機を回すと、普段よりも振動などが大きく響いてしまい、近隣トラブルに発展しかねないため控えましょう。

以下のリンク記事では洗濯機を回してもいい時間帯について、ケース別に詳しく解説しています。ぜひそちらも参考にしながら、できる限りの対策とって極力振動を抑える工夫をしてください。

洗濯機の音が急に大きくなったり、振動が激しくなったりすると故障の可能性が高いです。洗濯機の部品の交換や修理は、意外と高くつくことが多いので、新しい洗濯機の購入も視野に入れましょう。タイプや価格など選択肢が多いので、自分にあったものを見つけられるはずです。

下記に、15万円前後のドラム式洗濯機・新品限定型落ちドラム式洗濯機・音が静かな5kgの縦型洗濯機を紹介しているので、ぜひご参考ください。

洗濯機の振動音はとても気になるものです。最悪の場合、隣の部屋の方やご近所の方と騒音トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。そうなる前に、振動音が気になったら早めに対策しておきましょう。その際はぜひ、この記事で紹介した方法やグッズを試してくださいね。